プレミアム:MH-12SUS(旧型番124S Premium)

開発者の飽くなき挑戦は続く!

 

プレミアムMH-12SUSの特長

■Sに比べ、音質が大幅に向上
■アームパイプ内にカーボン繊維を追加、振動防振策を強化

■更にアームパイプ内は低抵抗の細い銀線 を使用、そして皮膜に絹糸を巻き、その周りに高級ポリ繊維を巻き、ダブル防振
■ウェイト部は異なる材質のダンパー材を5重に使用、広い周波数帯域にわたって振動を吸収できる構造
■メインウェイトには重いタングステンをステ ンレス材に埋め込み、重心をより支点寄りにし、トレース能力を格段に高めました
■ヘッドシェルは削り出しの一体構造とし、上部のカーボンで不要信号を吸収
■開発者の「原音」への飽くなき挑戦をぜひ感じてください

プレミアムの設計構造

私は、ミュージシャン(演奏者)に認められる音、ミュージシャンが聴かせたいと思う音色の再生を意識し、研究室・試聴室・工作室で 1000回以上の試聴を繰り返しています。目指すのは、そして突き詰めるのは、演奏したままの音色を再現することにより、限りなく原音に近づけることです。 ❶立ち上がりの良さ、❷歪み音を取り除くこと、それは原音追求にはとても重要です。プレミアムタイプは、開発者の精魂込めて組み立てた、飽くなき挑戦が感じられる逸品です。

❶立ち上がりの良さ

良いトーンアームは、漏れる音をブロックし、変換効率を良くすることです。電気信号の変換時に漏れが発生し変換不足になれば、立ち上がりが悪くなります。漏れを抑えるために、ヘッドシェルからアームパイプそしてベースまで、ステンレス素材を使用しています。音の通り道には、高剛性のステンレス素材を直列に配置(直結)し、そして接合部は面接合により結合力を強くし、ガタの出ない構造にすることです。部品一つ一つの精度を上げ、そして組み立てには細心の注意を払い、試聴テストを何度も繰り返しながら組み立てています。 音の通り道に直列に配置するのが厳禁な、ゴムやアルミニウムなどの柔らかい素材は一切使用しておりません。

◉ベースプレートも立ち上がりの良さに影響します。

トーンアームを取り付けるベースプレートはステンレス製のオプション部品をお勧めします。「高剛性」で変形が非常に少ないステンレス素材を直列に配置することで変換効率を最大化しています。 橋に例えてみると、橋自体が頑丈であるとともに、橋脚の基礎部分が強固で、基礎部分と橋脚の接合部にガタがな い施工を想像してみてください。トーンアームをベースプレートに取り付けるときにも同じ原理です。 幾度も試験・試作を繰り返している中で、プレミアムの特性を最大限発揮するため、ターンテーブルに取り付けるベースプレートはステンレス製に行き着きました。そして、トーンアームとベースプレートは接合部を強くし、ガタが 出ないよう、精密に設計・製造しています。

❷歪み音を取り除く

音の通り道であるアームパイプに質量の高いステンレス素材を使用し、そこにダンパー材を並列に配置して、歪み音対策を確実 に高めています。更に、ウェイト部はステンレスとし、その先端にはゴムで防振したタングステンを埋め込んだハイブリッド構造にしました。歪み音対策は、一つの歪みを取り除くとそれ以外の歪みが目立ってしまうことの繰り返しです。素材特性を理解した上で、一つ一つ根気よく丁寧に歪み音対策を積み重ねています。

◉IFC(インサイドフォースキャンセラー)も歪み音の発生場所になります。

歪み音の発生場所の一つに、針飛びを防ぎトレース能力向上のために取り付けているIFC(インサイドフォースキャ ンセラー)があります。これは実は歪み音の発生場所になります。プレミアムのトーンアームの支点には、ラジアルベアリング・スラストベアリングを精度高く配置していますので、初動特性およびトレーシング性能が格段に良くなっています。そのため、IFCを外すことも可能です。歪み音の原因になるIFCをぜひ外してみてください。

次に、歪み音対策をしているプレミアムの設計構造をご紹介します。

[アームパイプ]

アームパイプは音質にとても影響が出るところです。内側にはまずカーボン繊維を高密度に使用、さらにその内面は高級ポリ繊維で防振、そして電気信号を送る線は低抵抗の銀線とし、それを絹糸で巻きます。その周りに高級ポリ繊維を隙間無く入れ、 ダブルに防振しています。 このように、プレミアムの組み立てには高い技術力が必要であり、細心の注意を払って組み立てています。

・接着材を使わずにダンパー材のカーボン繊維や高級ポリ繊維を密着して隙間無く入れる技術が必要です。接着剤は音質が悪くなりますので、使用は厳禁です。
・低抵抗の銀線を使用していますが、この銀線は切れやすいため、カーボン繊維や高級ポリ繊維で包んでアープパイプ内に入れるには、ノウハウと高い技術を要します。

[ウェイト部]

プレミアムは広帯域周波数を考慮し、それぞれの周波数帯の歪みを吸収できるよう5重のダンパー構造になっています。 メインウェイトにはステンレス材に重いタングステンを埋め込み、重心がより支点寄りになるようにしています。タングステンをゴム 材で接着しこれも吸振を兼ねています。

 

【PremiumSUSの仕様】

12SUSspec
【PremiumSUSの取付方法】 こちら からご確認下さい。*Sの取付方法と同じです。
【PremiumSUSの取付用型紙】*SタイプMH1200Sと同じです。
template_1200S
pdf はこちら